明日は我が身!?光、音、他人が怖い!! それって適応障害かも!?

皆さんは「適応障害」という病気をご存知でしょうか。

Wikipediaによると

「はっきりと確認できるストレス因子によって、著しい苦痛や機能の障害が生じており、そのストレス因子が除去されれば症状が消失する特徴を持つ精神障害」

とされています。

仕事・学業・家庭など、なにかとストレスを感じることが多い現代、誰でも発症する可能性がある病気、というわけですね。

今回は実際に「適応障害」と診断され、闘病生活を送った経験を持つAさん(編集者・発症当時33才)の経験談から、この病気について考えてみたいと思います。

 

Aさんが適応障害を発症した経緯

「私が適応障害を発症したのは、仕事のストレスからです」

Aさんは雑誌・書籍の編集者。

確かにストレスの多そうな仕事ですが……。

「ある雑誌の編集長を任されたのですが、雑誌の方向性について営業部と編集部の意見が対立してしまって。うまく対応できず右往左往するだけでした」

「もちろん製作実務もありますので、ほとんど会社に泊まり込み。始発で帰宅して、シャワーと着替えを済ませてまた出社、という生活が2週間ほど続きました」

「今から考えてみれば、この時点で心身の不調が出ていたんです。でも、なんとかしなければという気持ちから、無理してしまったんでしょうね」

では、Aさんを襲っていた心身の不調とは具体的にどのようなものだったのでしょうか?

 

微熱・下痢・めまいの症状が続く

「まず、37℃から38℃の微熱がずっと続いていました」

「その影響からなのか、身体がずっとだるくて。頭もボーっとしていて、物事をしっかり考える、ということができなくなってしまったんです」

「物事を考えられないから、仕事のミスも増えてしまって。さらに作業時間が増えていく、という悪循環でした」

「下痢もひどかったですね。汚い話ですみませんが……」

「もう、ずっと水しか出ない状態。食欲がなくてほとんど食べていなかったですしね」

「あとはめまいでしょうか。足元がふわふわしているんです。固い地面を歩いているのに、揺れる船の上を歩いているような感覚です」

「時々世界がぐるぐる回るような感覚にもなってしまって。電車で立っていることもできなくなって、空いている各駅停車に乗って座って出勤するようにしていました」

 

音や光に敏感になる

「大きな音も苦手になりました」

「特にダメだったのが、電車やバス内のアナウンス放送です。次の停車駅のアナウンスとか、車掌の車内放送とか」

「うるさくてイライラする、というのとはまた違うんです。耳元で目覚まし時計を鳴らされているような、暴力的な音に聞こえて怖いんですよ」

「でも出勤するには電車に乗らなければなりませんから、耳栓代わりにカナル型イヤホンを挿して、少しでもアナウンスが聞こえないようにしていました」

「それからテレビやパソコンのモニターの光が、すごく眩しく感じられるんです。ずっと見ていると頭が痛くなってくるくらい」

「テレビは見ないようにして、パソコンはモニターの明るさをできる限り暗くして仕事していました」

 

他人のことが怖くなる

「一番つらかったのは、他人と接するのが怖くなってしまったことです」

「職場では、他の人たちが自分のことをダメな奴だと思っているのではないか、とずっと考えていました」

「自分も自分のことをダメだと思っているので、他の人に迷惑をかけているのではないかと不安になってしまって、そのせいでよけいにうまく話すことができなくなってしまって……」

「さらにそれがひどくなって、まったく知らない人まで怖くなってしまったんです」

「道ですれ違う人が自分のことを攻撃してくるような気がして、動けなくなってしまったり、電車内の人が自分をじろじろ見て、馬鹿にしているように感じたり」

「電車はできるだけ人の少ない車両を選んで、端の席に座って目を閉じていました。動くと注目されるので、なるべくじっと動かないようにしていました」

 

診断名は「適応障害」、そして休職へ

そんな状態になってもAさんが出勤を続けていたのは「雑誌を完成させなければいけない」という思いからだったそうです。

「なんとか雑誌は完成しましたが、不調は続いていました」

「ある日起きると、身体がまったく動かないんです。隣で寝ていた妻に助けを求めると、すぐに病院へ連れて行ってくれました」

まずは脳の検査を受けましたが、異常は見られませんでした。

精神的なものでは、という医者の意見にメンタルクリニックの受診をしたAさんに告げられた病名が「適応障害」でした。

「とにかく休みなさい、と言われ、休職することになったんです」

では、休職することでAさんは回復に向かったのでしょうか。

「ところが……そんな簡単な話でもなかったんですよ」

続く 

 

1PO3BUとは? 最新の記事を読む

この記事が気に入ったら いいね!しよう

注目記事

新着記事